こんにちはbootsfreakです。
みなさんはせっかく買った革靴のサイズが全然あってなくて足が痛い。なんて経験ありませんか?
僕はめちゃくちゃあります。個人的に少し小さいかなと思った靴を店員さんに「履いていくうちにこのサイズがちょうど良くなりますよ。」なんて魔の言葉をかけられて何回も失敗しました。
なので、今回は僕が思う「絶対に失敗しない靴のサイズの選び方」を紹介しようと思います。
結論からいうと、絶対に失敗しない靴の選び方は「自分の感覚を信じろ!」です。
ただ、これだけでは良く意味がわからないと思うので、自分の感覚を信じるべきという結論に至るために知っておくべき靴のサイズに関することをまずは紹介したいと思います
靴のサイズに関することを知ろう
国別によるサイズ表記について
まず、一概に靴のサイズと言っても表記がたくさんあって正確なサイズを把握できないという問題は消化しておくべきだと思います。
特に革靴だと、「どこの国のメーカーなのか」によってサイズ表記が違うので必ず頭に入れておくべきです。
靴のサイズ表記は大きく分けて、フレンチ・サイズ、イギリス・サイズ、アメリカ・サイズ、メートル式寸法の4つがあるのでそれぞれ紹介していきます。
フレンチ・サイズ
1区切りが約1/4インチ(6.67mm)で計算されています。なので、日本人の馴染み深いcmに換算する時は表記「サイズ×0.667」をすればサイズの判別が可能です。
例えば、フレンチ・サイズの40.5は27cmに等しいことがわかります。
40.5×0.667=27.0135
ちなみにこのサイズの計算方法はパリ式目盛りというもので計算されていて、ナポレオン時代にヨーロッパに広まったそうです。
イギリス・サイズ
イギリス・サイズの表記1は22cmを表します。そこから1サイズ上がるごとに0.846cmを足していくことで計算することができます。
なので、イギリスのサイズ表記は1が22cmということと1サイズ上がるごとに0.846cm増えるということを覚えておきましょう。
例えば、イギリス・サイズの7は27cmの靴ということになります。
22+(0.846×6)=27.076
また、イギリスの紳士靴の一般的なサイズは5.5〜11でこれに対応するフレンチ・サイズは39〜46です。
英国の紳士靴は5.5(25.5cm)〜しかないため、それより小さい靴を履いている方はオーダーするかレディースの靴を買うことを検討した方が無難だと思います。
ちなみにイギリス・サイズが中途半端な数字で区切られていてわかりにくい理由は、この英国の測長システムが作られたのが、1324年というかなり昔ということが関係しています。
この計測方法を考案したエドワード二世は、大麦3粒が1インチ(2.54cm)であり、12インチ(30.48cm)が一足の長さに等しいと定めたそうです。
これが元になり、英国の靴のサイズの標準的な尺度は、一粒の大麦、すなわち1/3インチ(0.846cm)ごとにサイズが変わるそうです。
サイズの大麦で測るところにかなり歴史を感じますし、当時は正確な計測方法がなかったことを考えると現代の計測方法で換算するとめちゃくちゃな値になるのも肯けます。
アメリカ・サイズ
アメリカ・サイズはイギリス・サイズと似ていてサイズ1から始まりますが、起点が異なります。
米国式の尺度は、英国式より1/12インチ(2.116mm)小さい値から始まります。よってアメリカン・サイズは、同じイギリス・サイズの表記よりも必然的に小さくなります。
ただ、アメリカ・サイズとイギリス・サイズの違いを計算するのは大変なので、大まかにイギリス・サイズのからハーフサイズ引いたサイズが自分のサイズと考えれば良いと思います。
メートル式寸法(メートル法)
メートル法は、他のもの同様、足や靴の長さの計測に適しており、メートル尺もあります。しかし靴作りの寸法の表示されていないので、特に覚えておく必要はありません。
足幅(ウィズ)記号表記
足幅の表記についてです。革靴のタグや購入した革靴の箱を持っていたら確認して欲しいのですが、DとかEとかGとか書いてないでしょうか?
その英文字は足幅(ウィズ)を示しています。
そもそもなぜこれが必要かというと、人は骨構造と筋肉組織の違いから、足の長さは同じでも、その周囲(足幅)の大きさはかなり個人差があります。
そのため、靴職人とラスト職人の両方の便宜を図るため、幅のさまざまな計測値が一覧表にされており、これが足幅(ウィズ)の背景です。
足幅(ウィズ)に関する表記は主に以下5つを覚えておけば問題ないです。
- D:幅がかなり細め
- E:幅が細め
- F:平均的
- G:幅が広め
- H:かなり幅が広め
自分の足幅が細いか太いかは把握できるはずなので、靴を選ぶ時には買いたい靴の足幅(ウィズ)が自分にあったサイズがあるかも確認すると失敗する可能性は減ると思います。
bootsfreakの靴選びのススメ
①横幅と甲幅は広がるから少しキツめを選ぶべし
これは本当に気をつけて欲しいです。おそらく靴のサイズ選びに失敗している人の多くがこれを考慮せずに購入していると思います。
まず、横幅は単純です。アッパーは革で作られているかつ多少横幅がきつい靴を履いた時に足の側面が広く密着します。
靴に足の側面が密着することによってアッパーに負荷がかかり、革が伸びていくので最終的にはそこまで気にならなくなることが多いです。
みなさんも、最初はキツかった靴が長年履くと全くキツくないなんてことあるのではないでしょうか?
それがアッパーが伸びている証拠です。
なので、横幅は基本的に少しキツめを選んでも問題ないと思います。
次は甲幅ですが、基本的に革靴(特にグッドイヤーウェルト製法)はソールとアッパーの間にコルクが塗られています。
コルクは靴の履き始めは硬いですが、履いていくうちに徐々に体重によって自分の足の形に馴染んで来るので、こちらも最初は少しキツめを選んで問題ないです。
②【重要】靴の長さは伸びない!
問題はつま先です。よく「革靴は我慢して履けば伸びる」とか、「履いていくうちにワンサイズ大きくなる」とか聞きますが、つま先(靴の長さ)に関してはこれを鵜呑みにしてはいけません。靴の先は足の先端が点でしか当たらないため、足の側面に面する革靴の側面とは違って靴が伸びません。
超重要なのでもう一度言います。「つま先(靴の長さは伸びません。)」
これを理解していないがために、つま先が少しキツくても「最終的にワンサイズ大きくなるからイイや!」で靴を買うと高確率で後悔することになるので、つま先がきつい靴は足幅を調節してワンサイズ上を買うか、足幅の調整ができないなら諦めて別の靴を買った方が良いです。
実際に僕は、店員さんに「足幅や甲幅はこれがベスト!キツくてもワンサイズ大きくなりますよ!」と言われてつま先が少しキツイ靴を買ったことがありますが、靴を履いているだけで感じるストレスと履いた後の足の痛さでなくなく売った経験があるので、本当にオススメしません。
スタッフを信じすぎるべからず
靴を買いに行くと、お店のスタッフの話が絶対正しいみたいな気持ちになると思いますが、その気持ちを克服してください。
勿論、なかには詳しいスタッフさんもいらっしゃるので一概に「信じるな!」という訳ではありませんが、スタッフの言うことは絶対であるかのように信じすぎるのは良くないです。
ただ、どうしてもスタッフの言うことを聞いてしまう。と言う方、そもそも、なぜ革靴を買うときにスタッフの話に耳を傾けてしまうのかなと個人的に考えたことがあるのですが、理由の一つとして、革靴は履いていくにつれてサイズが変わっていくので、本当に自分にあった靴のサイズが自分だけでは分からないからなのでは?と結論づけました。
しかしです。スタッフさんはあなたの足のことをどのくらい知っているでしょうか?きっと靴に関する知識は豊富かも知れませんが、あなたの足のことに関してはあなた以上に詳しい人はいないと思います。
なので、スタッフさんの意見はあくまでもアドバイスの一つとして捉えて絶対意見として捉えないようにしましょう。
【まとめ】サイズ選びで失敗しないために
この記事で、靴のサイズ選びで失敗しないために知っておくべきことと、個人的に靴を買う時にサイズに関して意識していることを紹介しました。
今回の記事を通して伝えたいことをまとめると、冒頭でも書いているように、「自分を信じること」を大切にして欲しいです。
なぜなら、自分の足のことや自分が好みの靴のフィット感などを知っているのは自分自身だからです。まずは自分の気持ちの良い履き心地ってどんな状態だろうって言うのを知ってください。
そうすればきっとスタッフさんのアドバイスを鵜呑みにして失敗することがなくなって、逆に自分にとって最高の靴を選ぶための素晴らしいサポートをしてくれると思います。